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VOC規制の話

 投稿者:コヤナギ  投稿日:2005年12月12日(月)19時45分22秒
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  当社は東京工業塗装協同組合に加入しているのですが、最近VOC規制について話の展開がありましたので紹介します。

結論からいうと、VOC規制は現在の工場では、自動車ボディの専用ラインなどほぼ大型のラインのところしか該当しません。

だからとって、我々零細企業がホッと出来るわけではありません。
法令では5年後の平成22年までに、日本国全体で3割削減を目指して個々の企業が自主的な取り組みをするように改定されました。
もし、5年後に3割削減が実現できなければ厳しい規制が待ち受けていると考えたほうが良いです。

それで組合でも講習会を開いたり、VOCの対策メンバーがVOCの処理装置のメーカーのデモ機を検証したりと力を入れております。
ただ残念ながら、塗装ブースの排気風量は非常に大きく、現状の処理装置では塗装の設備以上に設備費とランニングコストがかかります。
しかも燃焼させるタイプの処理装置の場合、燃焼によるCO2の排出もまた、大気温暖化の一因となるために現実的に導入は難しい状況で、
良くても活性炭での回収ではないかといわれています。
それでも活性炭の回収・再生コストなどは高くついてしまいます。
このことは、学識経験者も理解し始めてくれているそうです。

それでは3割削減する方法は他に何があるか?
塗料でいえば、溶剤型から紛体塗料・水性塗料への切り替えです。
ただし、水性塗料での吹きつけによる焼付け塗装は、気温や湿度に影響するため難しく、粉体塗料では平滑性や模様塗装などが難しく、
すべてが溶剤型からとって代わることは出来ません。

幸い当社では10年以上取り扱っている電着が水性タイプの塗料で環境対策塗装として既に力を入れています。
しかしながら溶剤型の塗装も半分以上を占めており、こちらのVOC削減については、方針は仕事の段取り回数を減らしています。
たとえば、細かく注文が来ていて、その都度塗装していたものを、段取りの回数を減らすことで色替えの際の洗浄溶剤の使用量を減らすとか、
歩留まり率を考慮して数量を顧客から少し多く支給していただいて、直し品は次回まわしにするとか、そのために塗装費用についての通知はお客様に出さしていただきました。
今年に入り、塗料・溶剤などの石油製品の値上がりが相次いだこともあり、一部の顧客にご迷惑をかけますが、段取り代を設定した値上げ等をお願いしております。
タクシーの初乗り料金みたいなものです。

たぶん一部仕事の再編成があるかと思いますが、これも織り込み済みです。
当社のみならず、組合の他の仲間も同様の方向で最近は動いており、業界全体でそれぞれが得意分野の仕事を獲りながらVOCを削減できれば、それはまたOKです。

それにしてもVOC規制は、今後ますます話が難しくなっていきます。
 
 
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